【コラム】プラ分別の謎から卒業! プラマークまるわかり解説





突然ですがみなさん、このマークの意味、ご存知でしょうか?
よく目にする「プラマーク」。
分別するときに使ったりするかと思います。

が、私は正直プラの分別が超ニガテです!
だって分かりにくいから!

「ごみ&リサイクルのギモン大募集」キャンペーンでも、プラマークに関するご質問を多数いただきました。
📝 いただいたご質問
「プラと書いてあっても、プラゴミじゃないのはなんでですか?」
📝 いただいたご質問
「リサイクルのプラマークが付いていない場合がありますが、素材は似たように見えるのに、何が違うのでしょうか?」

そこで、今回のコラムではプラマークと分別の謎から抜け出すためマークの意味やその背景について解説していきたいと思います!

「プラマーク」の意味

正式名称:
プラスチック製容器包装マーク
何に付いている?:
“PETボトルを除く”プラスチック製容器包装に表示
何のためのマーク?:
材質を識別するためのマーク。
リサイクル可能かを示すマークではない

プラマークは
「プラスチック製の容器包装(※ただしPETマークがついていない容器)」に表示されています。

容器包装とは、そのまんま商品を入れている「容器」および「包装」のことです。
(厳密にはもっと色々な定義があるのですが、細かすぎるのでここではざっくりだけ…)
プラで言うと食品トレー、青果が入っているパック、豆腐容器などが思い浮かびますね。

そしてここがややこしいポイントなのですが、
プラマークは「容器包装」にしかついていません!

例えばコンビニでもらうスプーンやストロー、
コップや軽量カップ、バケツやハンガーなどは
容器包装ではないのでプラスチック製であってもこのマークに該当しないのです!

ものによって「プラスチック製なのにプラマークがついていないものがある」のはこれが理由です。

分類としては
プラマークがついているもの
「容器包装プラスチック」
ついていないもの
「製品プラスチック」
という分け方になります。

分別はどうすればいいの?

「じゃあ回収に出すときもプラマークのあり/なしで分ければOKってことね!」

と言いたくなるのですが、
分別については自治体によってかなり違います!
例えば、
A県A市の場合
【プラマークあり&なし】をまとめて「プラスチック資源」として回収
※プラマークなし(製品プラスチック)については100%プラスチック製のもののみOK
B県B市の場合
プラとして回収するのは【プラマークあり】だけ。他のプラは燃えるごみに分別
といったように、

マークなしの「製品プラスチック」のリサイクル可/不可が地域により大きく異なるのです。
同じ県内であっても市町村ごとにかなりバラバラです。

なんで容器包装にだけ
識別マークがついてるの?

そもそも、なぜ容器包装プラスチックにだけマークがついているのか?
これには、容器包装のリサイクルを定めた法律が関係しています。

さかのぼること1995年…
当時の日本は、増えすぎたごみで
最終処分場(ごみの埋め立て地)がいっぱいになりそう、という大問題を抱えていました。
最終処分場は山ひとつを切り崩して作るので、
すぐには増やせないし、無尽蔵に作れるものでもありません。

処分場を圧迫する原因となっていたのが
商品を包んでいる袋、入れているトレーやボトルといった容器包装。

今では「過剰包装」として問題視されるようになりましたが、当時は大量生産・大量消費時代として急速に大量の資材が使われるようになった頃でした。

このままではマズい!
これまでは燃やしたり埋めたりしていた容器包装を資源としてリサイクルしよう!

ということでできたのが
「容器包装リサイクル法」(通称:容リ法)
という法律です。

これをきっかけとして、
消費者やリサイクル業者が分別を行うときの判断の助けになるよう【プラスチック/PETボトル/紙/アルミ/スチール】製の容器包装に識別マークをつけることが義務付けられました。


この法律はあくまでも当時問題となっていた
「容器包装のリサイクル」を整備するためのものだったので、それ以外の製品プラスチックは対象外!というわけなのです。
💡「それ以外のプラスチック」
 リサイクルの今
容リ法によって容器包装のリサイクルは進みましたが、それ以外の製品プラスチックについては
長らく「可燃ごみ・不燃ごみ」として処分されてきました。

しかし、さらなる資源循環を進めるべく
2022年に「プラスチック資源循環促進法」が施行。

容器包装だけでなく製品プラスチックも一緒に回収してよい、という仕組みができました。

これを受けて、スプーンやおもちゃなどの製品プラスチックも「プラ資源」として集める自治体が徐々に増えてきました。

ただ、まだすべての自治体が対応できていないので、「自治体によってプラリサイクルのルールが違う」という現在の状況ができあがっているわけなのです。

プラマークについている「PET」とか「PP」って?

プラマークの中でも、
こんなふうにマークの下に「PET」や「PE」、「PP」と表記されている場合があります。
これに関してはぐるっとポン会員さんからも
ご質問をいただいておりまして…
📝 いただいたご質問
「プラマークって、それしか書いてないものや、一緒に"PS"とか"PET"とか書いてあるものなど、いろいろありすぎてなぜこんなにわかりにくいのでしょうか?」
📝 いただいたご質問
「プラスチックマークにアルファベットが記載しているものがあるが、書いてあるとないのでは資源ゴミと区別が違うの?」

いや、これ本当に難しいですよね!?

プラなのにPET!?じゃあペットボトルと一緒にした方がいいの?どっち!?…ってなると思います😭


この「PET」「PP」などのアルファベットは
「材質表示」と言いまして、
プラの中でもどんな材質を使っているかを示しています。

プラスチックとひとくちに言っても、

PET(ポリエチレンテレフタレート)
PP(ポリプロピレン)
PE(ポリエチレン)

などいろいろな種類があります。

そのため、リサイクルする事業者(選別・再商品化する側)がどのプラかを見分けるための助けとして表示されています。
※この表示は義務ではないので、書いてある場合とない場合があるのです。

なので、一般消費者として分別するときは
気にしなくてOK!

「プラマーク」の有無+自治体の回収ルールの確認だけで大丈夫です👍

まとめ(兼あとがき)

ここまでプラマークについて色々と解説してきましたが、まとめると
🚩プラマークは「プラスチック製の容器包装」についているマーク
🚩分別は自治体によって「プラマークのみ回収」「プラマーク&それ以外のプラも一緒に回収」などルールが違うので、マークの有無+自分の地域の分別ルールで判断!
🚩「PET」「PP」などの材質表示は基本的にリサイクル業者用なので、気にしなくてOK!
という感じになります!

今回、このマークができた背景である
「容リ法」や最新の「プラスチック資源循環促進法」についても取り上げてみましたが、
これらができる以前は基本全部「燃やす」「埋め立てる」だったのって……
結構衝撃ですよね。

自治体ごとにリサイクルできる/できないの差があるように、プラスチックリサイクルはまだまだ完全とは言えません。

法律ができてペースが落ちたとはいえ、
最終処分場は今でも刻々と圧迫され続けています。

レジ袋有料化や「エコバッグ」「マイボトル」などのワードが一般的になってしばらく経ちますが、作る側・売る側・使う側それぞれがもっと進化していく必要があるなと改めて思いました。

今度は「プラを減らす」取り組みについても
調べてご紹介できればと思います!

参考サイト:
プラスチック容器包装リサイクル推進協議会 / 日本容器包装リサイクル協会 / 一般社団法人プラスチック循環利用協会

この記事を書いた人
ぐるっとポン事務局
まつ
リサイクル施設に運ばれてきたプラごみの分別を実際にやったことがあるのですが、「PP」「PE」などの表記が大活躍!
あれを見ながら判断していたので、リサイクル業者的にはありがたいマークです🙏



👇今月のコラムに関するクイズに答えてコインGETのチャンス!👇

よみもの一覧に戻る